特集 不登校_教職員の皆さんへ_

変わるべきは学校?

学校への不適応を防ぐのか、不適応を起こさない学校にするのか



 最近、不登校の増加にかかわって、教育誌が取り上げる論調は、子どもの個性を尊重する多様な学び場としての学校づくりの重要性です。子どもが現在の学校生活に適応するように指導や支援をしていくことより、どんな子どもでも個性を発揮して学んでいける学校づくりをしていくことが大切で、学校に行きづらくて通えない子どもをなくしていくことにつながるというのです。
 では、どうしたらそのような学校になっていくのでしょうか。
 ・授業を分かりやすく楽しいものする
 ・学校行事を工夫して成功体験を積み重ねる
 ・仲間同士のふれあいを増やして所属感を高める
 ・目指す子供像を共有して地域とともに学校づくりをする
など、どれもこれも大切な取組ですが…。



 でも、それら以前にもっと大切で誰もができることがあります。
 それは、お互いの存在を認め合うことです。ありのままを受け入れて、感謝やねぎらいの言葉を掛け合うことです。誰の意見や考えでもまず受け止めて、否定しないことです。どんどん挑戦して新たな考えを出してくれることを称え認め合うことです。子ども同士でも、先生同士でも、子どもと先生でも…。
 学校にいる一人一人が安心して幸せな気持ちで過ごせる環境が、まず、すべての教育活動の大前提になります。つまり、学校全体がウェルビーイングに包まれている状態になることが大切なのです。



 まさに、そんな実践をしている学校を見つけました。埼玉県上尾市の平方北小学校です。その学校の校長先生である中島晴美先生が書かれた本を見つけました。写真で紹介します。ぜひ読んでみてください。教育センターにもあります。貸出OKですので、ご連絡ください。


2023年12月08日 竹内 学